素直になることは一見簡単そうにみえますが、案外難しいものです。家族や会社の同僚、恋愛中の恋人にまで、素直になれないときが多くあります。なぜか強がってしまったり、変なプライドが邪魔をしたりして、素直な気持ちを相手に伝えられないのです。結果として、損をした経験がある方もいるのではないでしょうか。

今回は、素直になれない人の特徴や改善方法などをご紹介します。

素直になるとは、自分の本当の気持ちや考えを偽らずに表現すること

素直になるとは、自分の本当の気持ちや考えを偽らずに表現することです。しかし、人間は社会の一員で、さまざまな葛藤もあり、ストレートに自分の思いを表明することは簡単ではありません。そのような環境があるため、素直になれないと悩んでいる方も多くいます。

素直になれない理由は、人によってさまざまです。しかし、素直になれない多くの方々に、横断的に共通する理由があります。そのようななかから、素直になれない方によくみられる原因を紹介します。

プライドが高い

素直になれない方は頭脳明晰で、それまでの大半の人生は陽の当たる道を歩いています。負けん気も強く、理由を問わず、基本的に他人に頭を下げることを好まない性格です。「自分一人でできる」という思いも強く、プライドが高いことは素直になりにくい人間像といえます。

内気な性格

素直になれない方のなかには、内気かつシャイで恥ずかしがり屋という方も多くみられます。周りからどうみられているか。周囲は自分のことをどう思っているかばかりが気になり、真の自分としてふるまえないのです。このように内気な性格は、素直になることが難しいようです。

自分に自信がない

自分に自信がない方は「他人に頼むことは苦手」「こんなことを知らないとバカにされる」などの思いが強く、素直にふるまえないケースも多くみられます。また、全般的に物事をネガティブに考える傾向もあり、素直な自分としてふるまえないのです。

自分に自信を持つことは、適切な方法と考え方を身につければ、誰にでも可能です。自信をつけるためには、自分自身の小さな成功を認識し、ポジティブなフィードバックに焦点を当てることが大切です。また、ミスや失敗を学びの機会と捉え、自己受容を深めることも自信につながります。自信は一夜にして築かれるものではなく、日々の積み重ねによって育まれるものです。

過去にトラウマがある

素直になれない方に多くみられるのが、思い出したくない過去の嫌な記憶です。いつまでたっても恐怖を感じるくらいつらい思いをした、人間関係のトラブルがトラウマになっていることもあります。家庭だけでなく、学校・職場・恋愛関係などで、厳しすぎた人間関係から心に深い傷を抱え込むこともあります。そこから本音で話せなくなり、素直になれなくなってしまうのです。

相手を信用できない

過去に他人を信じてひどい目に遭った経験があると、他人と関わり、自分が傷つくことを必要以上に恐れる傾向があります。なにも問題がないとわかっている相手でも、万が一「この人も私を傷つけるかもしれない」と疑いはじめ、心を開くことをやめて自分に素直になれないのです。

素直になる方法

素直になれない自分が嫌で、素直になれない自分を変えたいと悩んでいる方が多くいます。実際には、人によって素直になれない原因はまちまちで、個別に対処することがベストです。しかし、素直になりたいと望む多くの方に、効果的な方法があります。そのなかから、代表的な素直になる方法を紹介します。

感謝・謝罪は言葉で伝える

素直になるためには、相手に少しでも近づくことが大切です。相手に近づく基本となるのが、言葉・会話を交わすことです。相手から小さなことでも助けてもらったときに「ありがとう」と伝えることが、大切になります。

また、軽く迷惑をかけたときにも「ごめん」と謝罪しましょう。まず、自分の感謝と謝罪の気持ちを言葉で伝えることからはじめ、コミュニケーションの時間を増やしていきます。少しでも親しくなっていけば、無意識に素直な自分が出せるようになるのです。

視野を広げる

視野を広げるとは、自分の殻を打ち破ることともいえます。物事をさまざまな角度からみるようにしましょう。自分の見方はパーフェクトではありません。一つの出来事でも、360度全方向からみれば、さまざまな見解を得られます。つまり、自分と違う見方や考え方があって当然で、それを受け入れることで自分と違う見解を知り、視野が広がります。

異なる意見があることを当たり前と認識すれば、他人と異なる自分の意見も当然と思え、自分に素直になれるのです。そうなれば、発言したい内容をストレートに表明できて、ストレスもたまらないでしょう。

恋愛中こそ素直になろう

なぜか恋愛中の人間は、最愛の相手にも素直になれないことが多くみられます。最愛の相手だからこそ、自分をよくみてもらおうと素直になれないこともあります。そもそも大好きな相手なのに、ストレートに素直な感情を表明しない方も多いです。最悪なケースでは、本心と真逆の行動をとってしまうこともあるくらいです。

この章では、恋愛中のカップルが素直になる方法を紹介します。

素直になると他人に愛される

恋愛に限らず、日頃から素直な方は、話す内容も行動も周囲から信頼されやすくなります。自分に素直であり、常にまっすぐで裏表がないため、多くの人から好かれます。とくに異性から好かれ、それが恋愛へと発展していくこともあるのです。一般的に素直でいることは、恋愛において有利に働きます。

恋愛で対等な関係が成立する

恋愛は、大部分が男女間で発生します。職場・学校・店員と客・取引先などで知り合うため、まさに千差万別の組み合わせがあるのです。年齢もさまざまで、親子ほど離れていたり、女性が年上だったりするケースもあります。

そのような二人が恋愛関係になると、距離が近くなり、既述のような物理的な違いを乗り越えて、フラットで対等な関係ができあがります。そうなると、相手を一人の人間として尊重し、お互いが素直になり、真の自分を現わすことで成婚まで進展する確率が上がるのです。

素直になると得をする

素直になると自分の本当の気持ちを表せるため、自分を偽ることもなく、ストレスもたまりません。また、ありのままの自分を受け入れてくれる友人にも恵まれます。素直になるメリットは多く、この章では素直になることで得られる、代表的なメリットについて紹介します。

周りから可愛がってもらえる

前述のとおり、素直になると裏表のない人として認められ、男女問わず周囲から可愛がってもらえます。人間の社会は、多くの人々とともに生きています。そのような状況のなかで、多くの人に可愛がってもらえるのは大変有利なことです。素直になることは、他人から可愛がってもらえるメリットがあります。

悩むことが少ない

素直になれば、意識して自分の気持ちを隠したり偽ったりすることはありません。また、自分の気持ちに逆らわず、無理に我慢することもないのです。自分が思ったことをストレートに表現できることで、ストレスも減り、悩むことが少なくなります。

ポジティブに生きられる

素直な人は、どのようなことでもそのまま受け入れ、思った通りに表現できます。そのため、隠し事をすることもなく、ポジティブに考えられる傾向があります。物事を前向きにとらえられることで、仕事やプライベートでも積極的に行動できるようになるのです。

また、物事をストレートに受け入れ、感じたことを素直に表現することから、感受性が豊かになります。変な先入観も少なく、他人に対して偏見を持たず、常にピュアな目線で物事を判断できるようになるのです。

まとめ

素直になりたいと思いながら、なかなか素直になれないことも多いようです。通常時でも恋愛中でも、素直になればメリットが得られます。何より、素直になれば自分に忠実に生きることが可能になり、ストレスを感じることも減るのです。

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