2024年01月28日

どのような離婚をスピード離婚というのか!スピード離婚について解説

スピード 離婚

総務省の「令和2年国勢調査」による生涯未婚率(50歳時未婚率)は、男性28.3%、女性17.8%(配偶関係不詳補完値ベース)です。結婚すること自体が難しい時代でありながら、離婚する夫婦は年間で約18万4千組もいます。

とくに、結婚後5年以内に離婚するカップルが多く、さらに短い期間で離婚するスピード離婚の夫婦も多いです。今回は、離婚に対する意識の変化も踏まえ、スピード離婚についてさまざまな角度から解説します。

スピード離婚とは

最近、スピード離婚という言葉を耳にすることがあります。しかし、スピード離婚に明確な定義はありません。あくまで標準的な見解では、結婚してから3年以内の離婚を「スピード離婚」と呼ぶ傾向にあります。

離婚した5組に1組の夫婦が結婚後3年以内

厚生労働省が公表している「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」の結果によると、日本の離婚数は184,386組でした。そのなかで、同居後3年未満に離婚した夫婦は34,597組です。全体の約18.8%になり、離婚した全夫婦の約5組に1組にあたります。これらの夫婦がスピード離婚といわれ、現在はスピード離婚自体が珍しいことではない風潮になりつつあります。

平均3年以上付き合い結婚する

結婚情報誌・ゼクシィの「ゼクシィ結婚トレンド調査2020(全国推計値)」で、結婚に至った夫婦が、付き合い始めてから結婚するまでの期間を調べた結果があります。そのデータによると、交際期間が2年~3年未満は25.9%と最も高く、続いて1年~2年未満が21.2%、3年~4年未満が15.9%です。それらを平均すると、付き合い始めてから結婚までの平均期間は、約3.4年です。

離婚したすべての夫婦が3.4年付き合っているわけではありませんが、結婚に踏み切るまでにかなりの期間にわたって付き合っています。そうして実際に結婚してみると「こんなはずではなかったのに」と、お相手との結婚生活に失望し、スピード離婚に至るようです。

なぜ、離婚になってしまうのでしょうか。次章では、スピード離婚の原因についてご紹介します。

スピード離婚に至った原因とその背後にある問題

結婚生活が始まると、初めは許せたと思われた相手の小さな欠点が、徐々に夫婦間の深い溝となることがあります。この溝がなぜ埋められないのかには、複数の要因が関わっています。コミュニケーションの不足、相互理解の欠如、そして困難な状況に対処するための共同作業の欠けられが主な理由です。双方が問題を認識し、解決に向けて努力することなく、溝は徐々に拡大し、最終的には離婚にまで発展してしまいます。

令和2年度(2020年)の法務省委託調査研究の「協議離婚に関する実態調査結果の概要 」の司法統計によると、離婚した理由は、性格の不一致が第1位で63.6%です。2位は異性関係で23.8%、3位は精神的な暴力で21.0%となっています。ここでは、離婚原因のダントツ1位になっている、性格の不一致について詳しくご紹介します。

性格の不一致

性格の不一致という言葉は、夫婦間の問題を指摘する際によく使われますが、この理由を深く掘り下げることは重要です。実際、多くのカップルは結婚前にお互いの性格の違いをある程度認識しています。しかし、結婚後に生じる生活の圧力やストレス、期待の違いがこれらの性格の違いをより顕著にし、対処が難しくなることがあります。

性格の不一致とひとくくりにする前に、その背景にある具体的な問題点を理解することが重要です。たとえば、コミュニケーションの方法や家事や育児に対する期待値の違い、趣味や休日の過ごし方など、生活を共にする上で直面する多くの小さな違いが、積み重なって大きな溝となることがあります。

これらの問題を対処するには、結婚する前からお互いの性格や価値観を深く理解し、結婚生活においても継続的に対話を重ね、互いの違いを尊重し合う姿勢が必要です。性格の不一致を乗り越えるためには、柔軟性、忍耐、そしてお互いへの深い理解が鍵となります。

価値観の相違

結婚する前から、ほとんどのカップルはお互いの価値観に何らかの違いが存在することを認識しています。価値観の相違自体が問題ではなく、重要なのはその違いにどのように対処し、理解し合うかです。結婚は、異なる背景を持つ二人が一緒に生活をすることであり、価値観の違いは避けられないものです。

価値観の相違を乗り越えるためには、お互いの考えを尊重し合い、共通の価値観を見つけ出すことが大切です。家族や親族との接し方、友人関係、日常生活の選択など、違いを許容し合うことで、より深い理解と信頼を築くことができます。価値観の相違があるからこそ、お互いから新しい視点を学び、成長する機会も生まれます。

価値観の違いを対立点ではなく、二人の関係を豊かにするためのスパイスと捉え、共に成長し合うことが、幸せな結婚生活の鍵となります。

金銭感覚の違い

生きていくうえで必要になるのが金銭です。長くともに人生を歩むうえでは、金銭感覚を共有しないと、思うような結婚生活を続けることが困難になるでしょう。貯蓄や消費に対する考え方、賢いローンの組み方など、金銭感覚の相違は結婚生活の維持に不可欠といえます。そのため、違いがあれば離婚にまで発展してしまうのです。

宗教観の違い

付き合っている間は相手の宗教観を理解していても、夫婦となると信仰の違いは相互を否定する原因になります。夫婦生活よりも宗教優先の生活をしたり、宗教活動に時間を割いたりすることが許せなくなるのです。また、配偶者や子どもに対して信仰の強要などがあり、それに耐え切れず離婚を選ぶ方も多くいます。

離婚の種類

現在の日本で離婚するには、主に協議離婚・離婚調停・審判離婚・裁判離婚の4種類があります。協議または調停のプロセスで、お互いが離婚に合意すれば、どのような理由でも離婚することが可能です。しかし、相手が離婚に合意せず、調停でも離婚合意に至らない場合は、最終的に裁判で争うことになります。

種類別離婚件数は、国立社会保障・人口問題研究所が発表している「人口統計資料(2023)」によると、2021年の種類別離婚は次のとおりです。

・離婚総数184,384組
・協議159,241組(86.4%)
・調停16,975組(9.2%)
・審判3,479組(1.9%)
・和解2,737組(1.5%)
・認諾8組(0.004%)
・判決1,944組(1.1%)

圧倒的に協議離婚が多く、夫婦相互で話し合い、夫婦の間で離婚の結論を出しているようです。協議離婚か離婚調停であれば、夫婦の性格の不一致を理由に離婚できます。しかし、離婚裁判まで進むと、性格の不一致だけで離婚が成立することは難しいでしょう。

離婚についての考え方

離婚は、夫婦間の問題を解決する一つの手段として有効な選択肢です。確かに、協議離婚が多数を占めていることから、多くの場合には夫婦間での十分な対話が離婚へと向かう過程で不足している可能性があります。

しかし、離婚を避けるための努力が必ずしも最善の選択とは限らず、場合によっては離婚が双方にとって最良の解決策であることもあります。

重要なのは、夫婦がお互いにとって最適な解決策を見つけるために、適切な対話を行うことです。離婚を選択される場合には、その決断がお互いにとって最も健全な選択であることを確認することが重要です。

結婚相談所の結婚はスピード離婚が少ない!

結婚相談所で成婚に至ったカップルは、離婚が少ない傾向にあります。スピード離婚も少ないといわれ、一般的な離婚の約半分以下 です。近年、結婚する夫婦の約3組に1組程度が離婚しますが、結婚相談所で結婚に至った夫婦間の離婚は、約10組に1組程度 といわれています。

結婚相談所で離婚やスピード離婚が少なくなるのは、勤務先や収入面などのプロフィールを詳しく調べ、それを相手にすべて開示するからです。そのため、結婚後に「こんな結婚になるはずでは…」と悔やむケースが少ないのでしょう。

また、結婚相談所には、会員を正しく見極めるカウンセラーがいて、婚活や結婚に関する不明な点を相談できます。その結果、結婚に失敗するケースが少ないのです。

結婚相談所は再婚も不利ではない

スピード離婚に限らず、離婚された方も結婚相談所に登録されるケースがあります。離婚経験のある方は、結婚相談所において不利のように思われるかもしれません。しかし、男女ともに成婚まで至る方は、決して少なくないのです。

結婚相談所を利用するうえで、再婚であることは、以下のようなメリットもあります。

それまでの結婚経験が活かせる

再婚の場合、一度は誰かに選ばれているという印象を相手に与えられるメリットがあります。ある程度の年齢まで未婚の方よりも、離婚経験があるほうが安心できると思う方も少なくありません。離婚はたまたま相手との相性に問題があっただけで、自分との相性には問題がないと判断して結婚にすすめるのです。

結婚後の生活を冷静に判断できる

離婚経験がある方は、結婚生活の良さだけでなく、悪いところも知っています。結婚に対して、いたずらに夢をみることはありません。そのため、現実的な婚活をすることが可能になるメリットもあります。また、結婚相手に求める条件が具体的で、多くの条件を求めることはなく、自分に合う相手をみつけやすくなるといえます。結婚相談所は、再婚を望む方にもおすすめです。

まとめ

昭和の時代、離婚には否定的なイメージが付きまといました。なかでも、スピード離婚は大きなマイナスイメージでした。しかし、最近は新しい人生に早く踏み出すためと、スピード離婚を肯定的に捉える方が増えています。ただし、人生は限られているので、慎重に選択することが重要です。

「TrueHappiness Consulting」は東京・神楽坂にオフィスを構え、オンラインで完結する仲人型結婚相談所サービスを提供しております。また当相談所では、お見合いトレーニングが無料で、何回もお見合いができます。さらに、お見合い後のステップとなる仮交際(プレ交際)にもスムーズに進み、真剣交際や成婚へ結びつく確率も上がります。婚活に関するどのようなご相談でも、ぜひ当相談所へお寄せください。